冬期講習の案内は、11月から12月にかけて一斉に届きます。相場を調べると「小学生で1万円から12万円」と書いてあって、幅が広すぎて判断できない、という状態になりがちです。
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この記事では相場の話ではなく、自分の家がいくらまで出していいのかを決める手順を書きます。相場は他所の家の平均であって、うちの上限ではありません。
相場表を見ても決まらない理由
各社が出している相場は、だいたいこの範囲に収まります。
| 学年 | よく示される費用帯 |
|---|---|
| 小学1〜5年 | 1万〜6万円 |
| 小学6年(受験あり) | 4万〜12万円 |
| 中学1〜2年 | 2万〜6万円 |
| 中学3年 | 5万〜20万円 |
同じ学年でも3倍から6倍の開きが出るのは、集団か個別か、何コマ取るかで変わるからです。つまり金額は塾が決めるのではなく、こちらが決める側にあります。コマ数を選ぶ余地がある以上、先に上限を持っていないと、案内に書かれた推奨コマ数がそのまま予算になります。
上限は「年間の教育費枠」から逆算する
1. 年間で教育費にいくら使えるかを出す
月々の家計から、教育費に回せる金額を年額にします。ここには習い事、学用品、学校納入金も含めます。冬期講習だけを単独で見ると、必ず判断がゆるくなります。
2. 季節講習は年3回あると考える
春期・夏期・冬期で3回あります。冬期だけを見て「これくらいなら」と判断すると、年間の見積もりが大きく外れます。春期は冬期と同程度、夏期は日数が多く冬期の2〜3倍になることも珍しくないため、年間では冬期の4〜5倍を見ておくほうが安全です。
3. 講習に充てる枠を年間教育費の中で決める
目安として、講習費が年間教育費の3割を超えると、通常の月謝や学校関係の支出を圧迫し始めます。仮に年間教育費の枠が60万円なら、講習3回で18万円前後。冬期を1、春期を1、夏期を2〜3の比率で割ると、冬期はその中の4万円前後という置き方になります。
この数字自体に根拠があるわけではありません。大事なのは「講習は年3回の1回目」という位置づけで見ることのほうです。
上限の金額が出たら、その枠で何ができるかを比べてみてください。通信教育は講習と金額の桁が違うので、並べること自体が上限の妥当性を確かめる材料になります。
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申し込む前に確認する3つ
教材費・模試代が別建てになっていないか
案内に出ている金額が授業料のみで、教材費や模試代、施設維持費が別、という形式は一般的です。総額で聞き直すと実額が見えます。「この金額以外にかかるものはありますか」と一言確認するだけで、想定が1〜2万円ずれることがあります。
通常授業の内容と重複していないか
復習中心の講習は、通常授業の範囲をなぞる構成になっていることがあります。すでに通っている塾の講習なら、通常授業で扱った範囲との差分がどこかを聞くと、必要なコマ数が絞れます。
継続入塾が前提の価格になっていないか
外部生向けの講習は、入塾のきっかけとして安く設定されていることがあります。それ自体は問題ありませんが、講習後に通常コースへ進むかどうかは、申し込む時点では決めないと決めておくほうが、冷静に判断できます。
講習を取らないという選択も並べておく
上限を先に決めると、「その範囲では希望のコマ数が取れない」という結論になることがあります。そのときに、講習以外の選択肢を並べられる状態にしておくと、無理に枠を広げずに済みます。
冬休みの学習を家庭で回す場合、通信教育や市販の問題集で代替する家庭もあります。上限を超える見積もりが出たときの逃げ道を先に1つ用意しておくと、断る判断が早くなります。
ただし、受験学年で志望校別の対策が必要な時期は、講習でしか手に入らないものがあります。学年と目的によって答えが変わる部分なので、一律に安いほうがよいという話ではありません。
まとめ
冬期講習の費用は、相場を調べても決まりません。コマ数を選べる以上、上限を持っている側が金額を決めることになります。
手順は3つです。年間の教育費枠を出す、講習は年3回で考える、総額と重複を確認してからコマ数を決める。この順番でやると、案内に書かれた推奨コマ数を出発点にせずに済みます。
教育費全体の見通しは教育費は総額でいくらかかるのか、いつから貯め始めるかは教育資金はいつから準備するかにまとめています。中学受験を視野に入れる場合の費用は中学受験にかかる費用の総額が参考になります。
よくある質問
Q. 冬期講習は必ず受けたほうがよいですか
学年と目的によります。受験学年で志望校別の対策が必要な場合は、講習でしか扱わない内容が含まれます。一方で、通常授業の復習が中心の内容であれば、家庭での学習や市販の教材で代替できる部分もあります。案内に書かれた狙いと、通常授業との差分を見ると、必要かどうかが判断できます。
Q. 案内された金額をそのまま払うべきですか
コマ数を選べる形式であれば、必ずしも推奨どおりにする必要はありません。先に家庭の上限を決めてから、その範囲で取る科目とコマ数を選ぶ順番にすると、判断がぶれにくくなります。
Q. 授業料以外にかかる費用はありますか
教材費、模試代、施設維持費などが別建てになっていることがあります。申し込む前に「この金額以外にかかるものはありますか」と総額で確認しておくと、想定とのずれを防げます。
Q. 兄弟が複数いる場合はどう考えますか
年間の教育費枠を家庭全体で1本にして、その中で配分するほうが管理しやすいです。子どもごとに別枠にすると、学年が上がるタイミングで総額が急に膨らみます。

