つみたてNISAとiDeCoはどっちを優先?併用の順番と選び方【2026年】

資産運用

老後資金づくりの二大制度、NISAとiDeCo。「両方やるべき?」「どっちを先に始める?」と迷う人はとても多いです。どちらも税制優遇があり、しかも併用できるため、順番と配分の考え方を知っておくと迷いません。

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結論から言うと、子育て世帯の多くは「まずNISA、余裕があればiDeCoも」が基本の順番です。この記事では、当サイト管理人が両制度の違いと、優先順位の決め方を整理します。

結論:優先順位の早見表

あなたの状況 おすすめの順番
10年以内に教育費・住宅資金を使う予定 NISA優先(iDeCoは無理に急がない)
年収が高く、当面使う予定のない余裕資金がある iDeCoの節税メリットが大きい。併用を検討
とりあえず何か始めたい初心者 まずNISAから。慣れたらiDeCoを追加

NISAとiDeCoの違い【比較表】

NISA iDeCo
税制メリット 運用益が非課税 運用益が非課税+掛金が全額所得控除
引き出し いつでも可能 原則60歳まで不可
手数料 口座・維持は無料 加入時2,829円+毎月の手数料
向いているお金 教育費・住宅など将来使う資金 老後専用の資金

ポイントは、iDeCoは「掛金の所得控除」という強力な節税がある一方、60歳まで引き出せないこと。この2つの性格の違いが、優先順位を決める軸になります。

多くの子育て世帯は「NISA優先」が現実的

iDeCoの節税は魅力ですが、教育費や住宅資金が5〜10年以内に見込まれる家庭では、そのお金までiDeCoに入れると「必要なときに引き出せない」事態になります。まずはいつでも引き出せるNISAを軸にし、生活防衛資金と近い支出を確保したうえで、なお余裕がある分をiDeCoに回すのが安全です。教育費がいつ・いくらかかるかは教育費の総額シミュレーションで確認しておきましょう。

iDeCoを優先・併用する価値がある人

一方で、年収が高い会社員はiDeCoの所得控除の効果が大きくなります。たとえば毎月2万円の拠出で、年間5〜6万円ほどの節税になるケースもあります。当面使う予定のない余裕資金があり、老後資金を確実に分けて確保したい人は、NISAと並行してiDeCoも活用する価値が十分あります。専業主婦(夫)の場合は所得控除が効かないため事情が異なります(詳しくはiDeCoは専業主婦でも入るべき?)。

なお、2026年1月からはiDeCoを一時金で受け取る際の退職所得控除について、会社の退職金と受取時期が近いと控除が制限されるルールが正式適用されています。受け取り方は将来の検討事項として頭の隅に置いておきましょう。

iDeCoの「出口」を先に確認しておく

iDeCoは掛金が全額所得控除になる点が強調されますが、受け取るときには課税されます。入口の節税だけを見て判断すると、後で想定と違うことになります。

受け取り方は3つ

受け取り方 税制上の扱い
一時金(一括) 退職所得控除の対象
年金(分割) 公的年金等控除の対象
併用 一部を一時金、残りを年金で

ここで注意したいのが、会社の退職金とiDeCoの一時金を同じ年に受け取ると、退職所得控除の枠を共有する点です。控除枠を超えた分には課税されます。

退職金が多い会社に勤めている場合、iDeCoの節税効果が想定より小さくなる可能性があります。会社の退職金制度を見てから決めると、判断がぶれません。

60歳まで引き出せないという制約

これはよく知られていますが、子育て世帯にとっては特に重い制約です。教育費が本格化する時期に、iDeCoの資産には手を付けられません。

掛金の停止(拠出をやめて運用だけ続ける)はできますが、払い込んだお金を引き出すことはできません。ここが、いつでも売却できるNISAとの決定的な違いです。

共働き世帯でどう配分するか

夫婦それぞれに枠があるため、配分の考え方が必要になります。

収入差が大きい場合

iDeCoの所得控除は、所得税率が高いほど効果が大きくなります。収入の多い側がiDeCoを厚めにするほうが、世帯としての節税額は大きくなります。

ただし収入の少ない側が扶養内で所得税を払っていない場合、iDeCoの所得控除は使えません。この場合、節税目的でのiDeCoはほぼ意味がなく、NISAに寄せるほうが合理的です。

育休中はどうするか

育児休業給付金は非課税なので、育休中は所得税がかかりません。つまりこの期間のiDeCoは所得控除の恩恵を受けられません。

拠出を止めることもできますが、手数料は口座維持費として発生し続けます。復職後の再開手続きの手間も考えると、金額を下げて継続するという選択もあります。止めるか下げるかは、家計の余裕次第です。

よくある質問

Q. 両方やる余裕がない場合、どちらを選ぶべきですか?

教育費が10年以内に来る世帯なら、引き出せるNISAのほうが噛み合います。iDeCoは60歳まで動かせないため、途中で必要になっても対応できません。

Q. iDeCoを始めたら途中でやめられますか?

掛金の拠出を止めることはできますが、原則として資産を引き出すことはできません。また運用指図者となっても口座管理手数料はかかり続けます。始める前に押さえておきたい点です。

Q. NISAとiDeCoで同じ投資信託を買ってもいいですか?

問題ありません。制度が違うだけで、中身は同じ商品を選べます。むしろ管理がしやすくなるという利点があります。ただしiDeCoは金融機関ごとに取扱商品が限られるため、同じ商品がない場合もあります。

おすすめの順番:3ステップ

迷ったら、次の順番で積み上げるのが分かりやすい形です。ステップ1は生活防衛資金(生活費の半年分)を現金で確保。ステップ2はNISAで、教育費や老後を見据えた積立をスタート。ステップ3は、なお余裕があれば、老後専用の上乗せとしてiDeCoを追加。わが家がどこまで回せるかは家計ライフプラン・シミュレーターで確認できます。

NISAもiDeCoも、始めるにはまず証券口座が必要です。ネット証券ならNISA口座の開設・維持費は無料で、iDeCoの申し込みも同じ会社でまとめて手続きできます。まずはNISA口座を用意して毎月の積立を動かし、慣れてからiDeCoを足す——この順番が迷わず続けやすい形です。

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まとめ

NISAとiDeCoは併用でき、税制メリットも役割も異なります。「流動性のNISA」「節税と老後専用のiDeCo」と覚えると分かりやすいでしょう。教育費など近い支出がある子育て世帯はまずNISA優先、年収が高く余裕資金がある人はiDeCoの併用も有力です。生活防衛資金→NISA→iDeCoの順で、無理なく積み上げていきましょう。

出典

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や加入を推奨するものではありません。制度内容は変更される場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。

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