老後資金は夫婦でいくら必要?2000万円問題の内訳を最新データで再計算【2026年】

ライフプラン

「老後資金は夫婦で2,000万円必要」と言われて久しいですが、この数字は2019年の報告書がもとになっており、物価も年金も当時とは変わっています。実際のところ、いまの最新データで計算し直すといくらになるのでしょうか。

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この記事では、当サイト管理人が総務省「家計調査」2025年平均の最新データを使って、2000万円問題の計算式をそのまま再計算しました。あわせて、わが家の数字に置き換えて計算する手順も紹介します。

結論:最新データでは夫婦で「約1,500万円」+一時費用

2019年(2000万円問題) 2025年(最新データで再計算)
毎月の不足額 約5.5万円 約4.2万円
30年間の不足額 約2,000万円 約1,500万円
含まれないもの 介護費用・住宅リフォーム・大きな医療費などの一時費用

「2,000万円」が「約1,500万円」になった形ですが、これは平均値の話。不足額は調査年によって大きく変動し、ゆとりのある生活を望むか、持ち家か賃貸かでも大きく変わります。大切なのは計算式を知って、わが家の数字で計算し直すことです。

そもそも2000万円問題の内訳とは?

2019年に金融庁の市場ワーキング・グループ報告書が示した計算は、とてもシンプルです。高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上・妻60歳以上)の平均で、収入約21万円に対して支出約26.5万円、毎月約5.5万円の赤字。これが30年続くと「5.5万円×12カ月×30年=約2,000万円」という計算でした。

つまり2,000万円という金額そのものではなく、「年金だけでは平均的な生活費に足りない分を、資産の取り崩しで補う」という構造がこの問題の本質です。

2025年の最新データで再計算するといくら?

同じ計算を、総務省「家計調査」2025年(令和7年)平均のデータでやり直してみます。夫婦ともに65歳以上の無職世帯(夫婦のみ)の家計は次のとおりです。

項目 金額(月)
可処分所得(実収入から税・社会保険料を引いた手取り) 約22.2万円
消費支出 約26.4万円
不足額 約4.2万円

この不足が65歳から95歳までの30年間続くとすると、4.2万円×12カ月×30年=約1,500万円。ちなみに65歳以上の単身無職世帯では毎月約3.0万円の不足(30年で約1,100万円)です。

ここに介護費用や住宅の修繕・リフォーム、想定外の医療費といった一時費用は含まれていません。これらを上乗せすると、やはり1,500万〜2,000万円超を見込んでおくのが現実的なラインといえます。

わが家の必要額を3ステップで計算する

平均値はあくまで出発点です。次の3ステップでわが家の数字に置き換えてみてください。

ステップ1:老後の毎月の支出を見積もる

現役時代の生活費の7〜8割が目安とされます。持ち家か賃貸か、車を持ち続けるかで大きく変わります。

ステップ2:年金などの毎月の収入を確認する

「ねんきん定期便」やねんきんネットで、夫婦それぞれの見込額を確認します。

ステップ3:計算式に当てはめる

(毎月の支出-毎月の収入)×12カ月×年数+一時費用(介護・リフォームなど)。これがわが家の老後資金の目標額です。教育費や住宅ローンと並行して考えたい方は、家計ライフプラン・シミュレーターで一度に試算できます。下にも同じシミュレーターを置いておきます。



足りない分は「時間」で作る:月3万円×25年の例

仮に1,500万円を貯金だけで用意しようとすると、月3万円で約42年かかります。しかし長期の積立投資なら、時間が味方になります。たとえば月3万円を25年間、年3%で運用できた場合の試算では約1,340万円(元本900万円)。40歳前後から始めれば、65歳までに平均的な不足分の大半をカバーできる計算です(運用成果は保証されるものではありません)。

教育費の総額が気になる子育て世帯は、教育費の総額シミュレーションとあわせて、老後資金との配分を考えるのがおすすめです。

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まとめ

2000万円問題を2025年の最新データで再計算すると、夫婦の毎月の不足額は約4.2万円、30年で約1,500万円でした。ただしこれは平均値で、介護などの一時費用は別。計算式「(支出-収入)×12×年数+一時費用」にわが家の数字を入れて、目標額を決めることが出発点です。足りない分は、早く始めるほど毎月の負担が軽くなります。

出典

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。試算は一定の前提に基づくもので、将来の成果を保証しません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。

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